りんごを食べるとイイコトいっぱい!(出典:青森県りんご対策協議会)
- 整腸作用について
- りんごは極めて高い整腸作用のある果物とされています。りんごには多量に食物繊維が含有されているため、食べ物は早めに消化・排世され腸内環境は良好な状態となります。1日1個のりんごで良好な腸内環境を維持しましょう。
- 高血圧予防について
- 高血圧の主な原因は、塩分の過剰摂取によるものですが、りんごに豊富に含まれているカリウムには体内の塩分を体外に排出する働きがあり、この作用で、りんごは高血圧予防に効果があると言われています。
- 疲労回復効果について
- りんごの酸味の元は、りんご酸やクエン酸という成分です。これらには代謝機能を促進し、りんごに含まれる糖分と共に、疲労を回復させる作用があり疲労蓄積予防に良いとされています。
- ご家庭での保管方法
- りんごは収穫後、温度が高い場所に置くほど鮮度が悪くなります。長期保存の場合0℃前後で保存すると長く鮮度が保たれます。ご家庭の冷蔵庫でりんごを保存する際は、ビニール袋等にりんごを入れて密閉し保存するとりんごの新鮮さがより長く維持出来ます。やむを得ず、常温でりんご保存する場合でも、ビニール袋にりんごを入れ密閉しておきますと、りんごの呼吸が抑制され、ある程度りんごの鮮度を維持することが出来ます。
- 販売までの鮮度管理
- 収穫を終えたりんごは、室温0℃前後、湿度90%前後の大規模な冷蔵庫で管理・保管されています。普通冷蔵のりんごは概ね収穫より翌年の2月頃まで店頭に並びます。3月以降から夏向けには普通冷蔵の約2倍の長期保存が可能な「CA冷蔵庫」で管理保管しています。CA冷蔵庫は酸素濃度を空気の1/10程度まで下げ二酸化炭素を加えることで果実の呼吸量を抑え、鮮度を保ったままりんごを貯蔵することが可能となります。
- 葉とらずりんごについて
- 一般的に袋をかけないで(無袋(むたい))、周りの葉を取らずに栽培する方法です。実の周りの葉を取らないので実の色に葉型や色むらが生じますが、食味抜群のりんごとして人気が高まっています。「真っ赤なりんご」と言うイメージとは異なりますが近年葉とらずりんごは、見た目よりも食味を重視したりんごとしてその魅力が多くの消費者の皆様に理解され人気のりんごとなっています。
- 蜜入りりんごの正体
- 葉が太陽の光を浴びるとデンプンができ、さらに水に溶けやすいソルビトール(グルシトール)に変化して、葉から枝を通ってリンゴの実に集まります。りんごの蜜の正体はこの「ソルビトール」と「水分」になります。「蜜入りりんご」とは熟度が進んで、ソルビトールが果肉に蓄積された状態を言います。ソルビトールは砂糖の約60%の甘味度があり、海藻類、柑橘類、特にバラ科の果物(リンゴ、プラムなど)に含まれる天然の甘味料です。口中で溶ける時の吸熱により、さわやかな冷感があり、糖尿病患者用甘味料などにも使われています。甘味料として用いても口腔内で細菌・酵素による有機分の生成がほとんど無いので虫歯の発生原因にはならず、また、グリセリンと同等の吸湿性があるため、肌の角質細胞に潤いをもたらす化粧品成分にも使用されています。
- 蜜が入ってなかった?
- りんごに蜜が入っているかどうかは、プロの生産者でも外見から見分けることは難しいと言われています。また、3℃以上になるとりんご自体の呼吸量が活発になり2〜3日で蜜が果肉全体に浸透し、蜜が消えてしまう場合があります。しかし青森りんご試験場の研究結果では「蜜が果肉に浸透したことにより、ジューシーさが増し、りんご自体の食味が増す」と発表されており、保管方法に十分ご注意いただければ、少しでも長くりんごをお楽しみいただけるかと思います。「つがる」や「ゴールデンデリシャス」など蜜が入りにくい品種もあります。
- りんごの種類について
- りんごの種類は、実は100種類以上もあります。
こちらの りんご品種掛け合わせ一覧 をご覧ください。
- 「バクタモン」について
- 微生物農業資材(バクタモン)の解説はこちら をご覧ください。